【高齢者虐待の加害者にならないために ~相談することの大切さ~】

厚生労働省が実施した平成26年度の調査結果によると、養護者(家族や親せき)から高齢者への虐待発生件数は、25,791件にも上ります。この数字は、平成18年度と比べると、なんと、約7万件も増加しているのです。

 

◆他人事じゃない「虐待の実態」

厚生労働省が実施した平成26年度の調査結果によると、養護者(家族や親せき)から高齢者への虐待発生件数は、25,791件にも上ります。この数字は、平成18年度と比べると、なんと、約7万件も増加しているのです。

「私は親が大好きだから、虐待なんてゼッタイにしない!」
そう思っている人は多くいるのではないでしょうか?


しかし・・・。

実際に虐待をしてしまっている人の大半は、はじめは同じ気持ちだったはずなのです。

ところが、自分の時間を介護に取られる不自由さ、認知症による物忘れ・暴言などが毎日続くと、次第にストレスが溜まっていきます。

やがて、そのストレスが憎しみに変わり、虐待へとつながっていくのです。

特に、一人で悩みを抱えてしまいがちな人は要注意。

悩みやストレスは、積極的に外に吐き出すことが大切なのです。



◆「一人で抱えこまないためにはどうしたら…?」


◇公的機関を利用する

近年、高齢者虐待は深刻な問題としてとらえられており、自治体にも相談窓口が整備されています。「地域包括支援センター」は、その代表的な窓口の1つです。高齢者からの相談だけでなく、その家族の悩みも受け付けてくれています。

また、ただ悩みを聞いてくれるだけでなく、「それなら○○という解決策がありますよ。」と具体的な提案をしてくれます。対応してくれるのは、多くの場合、社会福祉士や保健師と言った介護のプロたちですので、積極的に活用しましょう。


◇人とのつながり(相談相手)を増やす

こうした公的機関への相談とともに、身の回りに相談相手を増やすことも大切です。自宅という限られたスペースで毎日介護をしていると、誰でも憂鬱な気持は溜まっていくものです。


ご近所・自宅に訪問してくれるヘルパー・家族や親せき・友人など、誰でも構いません。相談した結果、たとえ、すぐには悩みを解決することができなくても、“相談することそのもの”がストレスの解消になり、ひいては虐待抑止につながります。



いかがでしたでしょうか?
今回は、虐待の加害者にならないために、“相談”という解決策に焦点を当ててご紹介しました。


執筆者「尾崎 海 (おざき かい)」

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2016年12月10日