【体を動かさないことによって起こる弊害】


 

人間の健康にとって「動くこと」は健康に保つために何より重要な要素です。病気や加齢により体が衰え始めた高齢者の中には、長時間座ったまま、寝たきりという人が多くいます。
このことで起こる弊害は命にかかわるリスクにもつながっています。


●血液循環の不全


血液は私たちが何もしなくても体を巡ってくれるわけではありません。指や足を動かす私たちの「動くこと」がポンプの役割を果たしています。

「体がだるい」「動かすと関節が痛い」「力が入らない」といって、体を動かさなければそのポンプが機能せずに、血液の循環が滞ってしまいます。


次第に血管が収縮しドロドロの血液になると、動脈硬化や脳梗塞といった病気を誘発するリスクとなります。

女性の方でしたら訪問美容のついでにお化粧されてみてはどうでしょうか?

ご自身でお化粧をする行為は、顔を触ることで「腕の筋肉も刺激」され、美と健康の相乗効果を起こすことができます。



●筋力の低下


動かなければ筋肉が衰えるというのは周知の事実だと思いますが、それによる弊害はあまり知られていません。筋力が低下すると運動機能が低下するだけでなく、次のような弊害が起こり得ます。

・血液循環の不全
・内臓の機能低下
・栄養不足

筋肉の役割は歩いたり走ったりするだけではありません。心臓や腸をはじめとした内臓にも筋肉が備わっています。体を動かさないことでその筋肉たちも「僕たち必要なのかな?」と思い始め、活動を弱めてしまうのです。腕や足の筋肉と同じです。さらに、血液を体に巡らせる機能も弱まり、そこに含まれる酸素や食事から摂れる栄養素がスムーズに行き渡らなくなります。
筋力の低下は、このように連鎖的に様々な弊害を引き起こしていきます。


●自律神経の乱れ


運動不足は、うつ病などの精神疾患の原因としても広く知られています。理由の1つが、日中体を動かさないことにより交感神経と副交感神経といった自律神経のバランスが乱れることです。


日中に働く交感神経が外部からのストレスを調節してくれるのに対して、睡眠時に働く副交感神経は日中に感じたストレスや疲れをリラックスさせる役割があります。体を動かさずに、これらの機能がそれぞれの役割を果たさなくなっていくと、ストレスが上手く処理できなくなり精神的な疲労がたまる要因となるのです。


「動くこと」は体の健康、ひいては命をまもることと密接に関係していることがお分かりいただけたかと思います。

 

執筆者「尾崎 海 (おざき かい)」

 

  • はてなブックマークに追加


2017年03月10日