要介護者がリハビリを拒否する3つの理由


 

加齢や病気などで体の一部が自由に動かなくなってしまった要介護者の中には、リハビリを拒否する人が少なくありません。それは、ただ面倒くさがって拒否しているわけではありません。

介護する側がつい見落としがちなポイントが3つあります。

1.自分の障がいを受け入れたくない


特に急な病気やけがなどでリハビリが必要になってしまった場合などは、「自分はまだそんな年じゃない」「他人の世話になりたくない」というような考えを持っている人が多いです。リハビリをする人=弱い人、と捉えているかもしれません。


自分の現状を受け入れリハビリが開始できるまでには時間がかかる場合もあるので、相手の気持ちを受け入れながらゆっくり接してあげることが大切です。

2.必要性を感じていない

リハビリが自分のために必要だと感じていない人もいます。たとえば、「放っておいても治るだろう」「指がちょっと動かないくらい、生活に支障はない」という具合です。こうした場合は、次の「リハビリをするべき理由」を伝えてあげてみてください。

・リハビリはできないことを改善するのではなく、できることを増や すため
・身体の機能を今以上に衰えさせないため
・併発して起こりうる病気や障がいを防ぐため
・体の健康は精神的な健康とつながっている

特にこれまで要介護者が好きだった趣味や娯楽などとこれらの理由を絡めて伝えると、より効果的です。


3.知らぬ間に強要してしまっている

早く回復して欲しいと焦るばかりに、こちらがリハビリを強要してしまっている場合もあります。

たとえ家族であっても、ああしろ、こうしろと毎日言われるのはストレスになります。根本的には、リハビリはあくまでも本人の問題であることを忘れないようにしましょう。


家族がいくらリハビリを進めても聞く耳を持ってくれない場合は、外部の人から伝えてもらうと意外とスムーズに聞いてくれることがあります。

ご近所さん、友人、介護サービス関係者といった周りの人とたちに協力してもらい本人が本当の意味でベストな選択ができるように工夫することが大切です。



執筆者「尾崎 海 (おざき かい)」

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2017年03月21日